オフィシャルブログ

齊藤牧場のモーモー日誌

皆さんこんにちは!

株式会社齊藤牧場、更新担当の中西です。

 

今回は、注意についてです

 

 

乳牛育成は「将来収益つくる投資」とも言える重要工程です。特に初産迎えるまで2年、そして搾乳開始から管理において、小さな落とし将来繁殖成績、寿命大きく影響ます。

乳牛育成絶対に押さえるポイントを、実務視点解説ます。


1. 初乳哺乳管理:最初48時間左右する

免疫力初期成長基礎

  • 初乳出生2時間以内確実与えること(免疫グロブリ吸収高い)

  • 哺乳タイミング管理し、下痢・脱水予防

  • 清潔哺乳と、毎回体調確認ルーチン

🍼 生後死亡率健康状態が、その後発育大きく左右


2. 離乳~育成飼料管理:ルーメン発達

固形飼料移行消化器育てる

  • 哺乳と同時にスターター(飼料)提供

  • 飲水習慣育て、反芻胃(ルーメン)発達促す

  • 飼料体重増加曲線基盤なる

🌾 飼料は“させる”ではなく“発達させる”ものという意識重要


3. 成長管理:すぎず、すぎない体重推移確認

目標体重設定定期測定

  • 初回人工授精(15〜17ヶ月齢)まで体重350〜380kg前後

  • すぎ難産・脂肪リスク、すぎ不妊・発情不良

  • 月齢別に成長グラフ作成し、不足過剰早期発見

📈 数値目視両方で「見る目」養う


4. 健康清潔管理:慢性疾患予防

蹄・皮膚・呼吸器・消化器常時観察

  • 寝床清掃・乾燥徹底し、下痢・肺炎・予防

  • 育成交差感染防ぐため、隔離エリア・器具分離管理

  • 駆虫ワクチンプログラム忘れ実施

🐄 清潔環境こそが“健康インフラ”


5. ストレス管理:小さな不快大きな損失

音・湿度・搬送など刺激配慮

  • 移動馴致時間安心保つ

  • 暑熱ストレス対策として、扇風機遮光設備導入

  • 採血注射場面でも痛み軽減・安全保定徹底

😌 「よく育つ牛=ストレス少ない牛」という視点常に持つ


6. 発情繁殖管理:初産までリズムつくる

適齢・体重人工授精原則

  • 発情兆候見逃し防止(汚れ・行動活発など)

  • 授精確認と、失敗対応迅速

  • 過度人工授精回数負担なるため早期適正判断重要

👶 初産乳牛の“仕事始まり”。準備不足長期損失に。


出す牛」育てるは、「細部見る人」必要

乳牛育成は、ただエサえて育てるだけでは品質搾乳つながりせん。体格・健康・繁殖・環境すべてって初めて、収量乳牛育ちます。

育成丁寧さ=安定”あること忘れに、日々観察記録積み重ねることが、酪農経営成功つながります。